自動車整備士の職務経歴書の書き方とポイント

就職・転職ノウハウ

転職時の重要な書類の1つに職務経歴書があります。職務経歴書はこれまでの担当業務やスキル、経験、資格など採用担当者に伝えるべきアピールポイントを記載することが必要です。

そこで今回は、職務経歴書を書く前にすべきことから基本的な書き方まで詳しく解説していきます。
履歴書の作成方法・ポイントについて知りたい方は、下記の記事をご覧ください。

自動車整備士の履歴書ガイド!学歴・職歴の正しい書き方 - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
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職務経歴書と履歴書の違い

転職時には職務経歴書と履歴書の提出を求められますが、この2つの書類の内容や目的はまったく異なります。簡単に言うと、職務経歴書は「応募者のこれまでの業務経験やスキルを確認する書類」、履歴書は「応募者の基本的なプロフィールを確認する書類」です。

職務経歴書の目的

職務経歴書の目的は、応募する企業に対してこれまでの職歴や経験・資格などを示すことにより、自分自身のスキルや強みをアピールすることです。

履歴書が、氏名や住所、学歴、職歴などの自己紹介が中心の書類であるのに対して、職務経歴書は企業側の「どのような活躍ができるか?」の判断材料となる書類に該当します。

職務経歴書に必要な項目

職務経歴書はフォーマットが決まっているわけではありませんが、少なくとも以下の項目は必要です。

  • 氏名
  • 日付(提出日)
  • 資格や免許
  • 職歴(要約)
  • 職歴(詳細)
  • 自己PR
  • 志望動機

このほか、留学の経験など自分自身をアピールできる情報や転職先で役立つ経歴があれば、積極的に記載しましょう。

自動車整備士の志望動機の書き方ガイド!作成時のポイントや注意点について - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
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自動車整備士の職務経歴書を書く前にすること

職務経歴書を書く前に、まず何を書くべきかを考えることからスタートしましょう。

そして、職務経歴書を書くときにしておく準備は、次の3つです。

今までのキャリアを振り返る

職務経歴書では、これまでのご自身のキャリアを応募する企業に伝える必要があります。そのため、過去の経歴を具体的に振り返ることが大切です。

単にどこの会社に勤めたのかということだけではなく、「どのような仕事を」「どのようなふうに取り組み」「どのような結果が得られたのか」ということまで振り返りましょう。

自身の経験やスキルの棚卸し

職務経歴書を書く前に重要となるのが、経験やスキルの棚卸しです。ご自身のアピールポイントを見つけるためには、これまでどのような経験・スキルを得てきたのかを整理する必要があります。応募先企業でやりたいことや強みが明確になれば職務経歴書が書きやすくなるでしょう。

応募先企業との接点を見つける

採用担当者は職務経歴書を参考に「なぜこの企業を選んだのか」、「企業が求めている人材とマッチしているか」を見ています。自分が企業選びの軸としていることを整理しながら作成していくと、応募先企業との接点を見つけやすくなるでしょう。また、応募する企業がどのような人材を求めているのかを知ったうえで作成することも非常に大切です。

職務経歴書で採用担当者が見ているポイント

職務経歴書はご自身の過去の経歴や持っている能力をアピールするために記載する書類です。企業の人事担当者は、職務経歴書の内容から具体的な業務の経験、業務実績、本人の特性や強みを見たうえで、求めている人材かどうかをチェックします。

したがって、職務経歴書を書くときには人事担当者が「会いたい」と思う書類にすることが何よりも大切です。第一印象がよく、分かりやすく伝わる書類に仕上げることがポイントとなります。

そのためには、以下の点が重要です。

  • 企業が求めている人材を把握し、活躍するために活かせそうな経験や能力をアピールする
  • 複数企業に応募するときは、使いまわしをせずに1社ごとに内容を考えて作成する
  • きれいなレイアウトで誤字・脱字をなくし、企業担当者の読みやすさを重視する
  • 書き終わったら、すべて見直しておかしなところがないかチェックする

特に自動車系技術職に対して企業は実務経験がある人材を求めている場合が多く、応募者の持つ能力・スキルが企業のニーズといかにマッチしているかを重視されます。

企業の担当者に興味を持ってもらえるような、ご自身の魅力を存分に伝えられる職務経歴書を作成しましょう。

職務経歴書の書き方

ここからは、職務経歴書の項目ごとに書き方のポイントについて詳しく解説します。

手書き、パソコン作成のメリット・デメリット

職務経歴書を作成する際に、手書きが良いのかパソコンで作成したほうが良いのか迷う方もいるでしょう。

結論からいえば、手書きでもパソコンでもどちらでも問題はありません。 以下のメリットとデメリットを比較して検討しましょう。

メリット デメリット
手書き ●  丁寧さや人柄が伝わりやすい ●  作成に時間と手間がかかる

●  レイアウトや文字の大きさを整えるのが難しい

パソコン ●  手軽に作成でき、修正しやすい

●  一定のパソコンスキルの証明にもなる

●  使いまわしを疑われてしまうことがある

手書きかパソコンかのどちらが良いのかに加えて、作成時の注意点についても詳しく知りたい方は、以下の記事にて詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。

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職務要約

プロフィールの直後には、職務要約を記載するのが一般的です。

職務要約とは、これまでどのような業務を行ってきたのかを200~300字程度でまとめたものです。複数社に勤めていた場合は、直近もしくは在職期間の長い職歴を中心に書きます。

職務要約を記入する目的は、次の2点です。

  • アピールポイントを際立たせるため
  • 職務経歴書の内容すべてに目を通してもらえなくても内容が伝わるようにするため

したがって、同業であれ異業種であれ、応募先の企業に入社した際に活かせる職務経験を客観的に記入することが重要です。ただし、端的に分かりやすく伝えることが重要なため、応募先企業と関係のより深い内容を中心に記載しましょう。前職での売上や月間の成果(製品の制作数、月にこなす案件数)など、数値として示せるものはできる限り数値化すると良いでしょう。

異業種からの転職であっても、前職での業務を通じて体得したパソコンスキルや効率よく業務を遂行する力など、企業担当者にアピールできるポイントを意識して記入しましょう。

職務歴詳細

職務歴の詳細は、職務経歴書のメインとなる部分の一つです。職務歴の詳細に関する記入項目と記入時のポイントは、以下の通りです。

記入項目 記入時のポイント
会社名 「株式会社」「有限会社」などの法人格も含めて正式に記載(略称は不可)
会社の概要 資本金・従業員数・売上高などの会社の概要を記載

※上場企業の場合は、その旨も記載すると良い

在籍期間 在職期間を使用する際の年号は、西暦・和暦のどちらでも問題ない(履歴書を含めどちらかに統一)
部署 所属していた部署について記載

※途中で部署の異動があった場合には、部署ごとに在職期間を分けて記載

ポジション 役職者の場合は、ポジションについても記載

※在職中に昇格したときには、「時期・役職名・マネジメント人数」を記載

具体的な職務内容 どのような業務を行っていたのかについて、簡潔に記載する

※実績や成果を、数値などを用いて記載すること

また、職務歴詳細を記載するときは、以下の点を意識しましょう。

  • 職歴や部署歴は、古い方から順に記載
  • 応募企業のアピールにつながる点を意識して記載
  • 職務歴は見やすさを重視すること(場合によっては表や箇条書きを利用するのも良い)

業務内容は「どこで」「誰に対して」「どんなことをしてきた」「具体的な成果」が分かるように記載します。見やすさとアピールポイントをしっかりと意識することで、応募先企業にアピールできる職務歴になります。

活かせる知識・スキル

これまでの職務や学習を通じて、仕事に活かせる知識やスキルを体得している方は、職務経歴書にて記載することができます。

具体的な例としては次のようなものです。

  • パソコンなどのスキル
  • 語学力
  • コミュニケーション能力

ただし、これらの多くは資格や試験の点数などで客観的に示せるとは限りません。

活かせる知識やスキルを記載する際には次の点に注意して記載すると良いでしょう。

  • できるだけ詳しく具体的に記載する

(例)「前職では、パソコンでチラシ作成や注文書のフォーマット作成を行っていました」

  • 仕事に活かせそうなポイントを記入する

(例)「私は、上司や部下、お客様の全ての人とスムーズにコミュニケーションをとることができます。貴社の職務においても接客が非常に重要だと考えられるため、コミュニケーション能力を活かして活躍したいと考えています」

  • 周囲からの評価を交えて記載する

(例)「丁寧に資料をまとめることが得意です。上司や同僚からも非常に好評で、作成した資料を共有するようにいつも依頼されていました」

以上のように、初めて職務経歴書を読む企業担当者側に、応募者の就業後の活躍が想像しやすい内容を記載すると効果的です。

資格・免許

業務に直結する資格や免許は、応募先企業に対する強いアピールポイントになります。 また業務に直結しない資格であっても、資格取得のために努力したことや資格取得をしたという事実が、企業に対するアピールになります。

資格・免許を記載する際に意識すべきポイントは、以下の通りです。

  • 資格・免許は資格取得順に正式名称で記入する
  • 資格取得年月は西暦・和暦のいずれかを使用し、他の記載項目と統一する
  • 有効期限のある資格や免許は失効していないかどうかを確認する
  • 資格の取得に至っていなくても、資格取得に向けて勉強中の場合は「●●資格取得のために勉強中(●年●月に受験予定)」というように記入してアピールする

職務経歴書に資格・免許をどのように記入するべきかをさらに詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

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自己PRを書くときのポイントは2点あります。

  • 応募先企業の求める人材や募集職種の仕事内容と自分自身の経験・能力・スキルなどを照らし合わせて、貢献できると思われるポイントを記載すること
  • 自己PRはアピールポイントだけではなく、経験談などのエピソードを交えて書くこと

自動車業界では、お客様のニーズをしっかりくみ取れること、メカニック知識の豊富さなどもアピールポイントになります。さらにそれを裏付けるエピソードがある場合は、ここで記載することでより説得力が増します。

エピソードを書くときのポイントは、主に以下の4点に意識して記入することです。

  • どのような状況であったか(業界や職種、役割など)
  • どのような課題に直面したか
  • そのときにどのような行動をしたか
  • どのような結果が得られたか

上記を意識して職務経歴書を記載することで、面接官にアピールしやすくなるでしょう。

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おわりに

職務経歴書は、過去の職務歴を客観的に示すだけではなく、応募先の企業に自分自身をアピールするための書類です。記入の際は、これまでの職務経歴は具体的に記載し、ネガティブなことは記載しないように注意して書くことがポイントとなります。

応募先企業がどのような人材を求めているのかを調査したうえで、今回の記事の内容に沿って、読みやすい書類を作成しましょう。

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