最終学歴とは?ケース別履歴書への書き方と注意点

就職・転職ノウハウ

一般的な形式の履歴書には、学歴を記入する欄があります。履歴書を用意する場合は、学歴の基本的な書き方や最終学歴の定義について理解しておくことが重要です。

そこで今回は、履歴書への学歴の記入方法や注意点などについて解説していきます。

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最終学歴の定義

履歴書には学歴を記載する必要があるので、まずは最終学歴の定義や学歴のレベルについて把握しておきましょう。

定義

最終学歴とは、自分が卒業した学校のなかで、もっともレベルが高い教育機関を卒業したという経歴のことを指しています。そのため、「最後に通った学校」を最終学歴と考えるのは誤りになります。

学歴のレベル

学歴のレベルは小学校がもっとも低く、続いて中学校、高等学校の順に高くなっていきます。その上のレベルは高等専門学校と専門学校、短大で、これらは学歴のレベルとしては同じと理解しておきましょう。

学歴のレベルはさらに大学、大学院の順で上がっていきます。例えば、大学卒業後に専門学校に通って学び卒業した場合でも、その人の最終学歴は「大学卒業」となります。

履歴書の最終学歴の書き方

履歴書に最終学歴を記入する場合は、基本的な書き方をマスターしておきましょう。

基本的な書き方

学歴を書く場合、基本的には高校卒業から記入していきます。そのため、出身小学校や中学校は履歴書に書く必要はありません。社会人、もしくは既卒者の場合は、学校名の後に「卒業」と書きます。在学中の場合には、「卒業見込み」と忘れないように記載しておくのが一般的です。履歴書に卒業見込みと書く際には「令和○年○月」(※)のように、具体的な卒業時期を記載しておくと良いでしょう。

※元号ではなく西暦で記載しても構いませんが、書類上はいずれかに統一しましょう。本記事では元号で統一しています。

また、学校名を書く場合は、正式名称で記入することがポイントです。最終学歴が大学の場合には、学部や学科名も正しい名称で書いておきましょう。

最終学歴の記入例

高卒の場合、最終学歴の記入の仕方は、
「令和○年 4月 ○○○○高等学校入学」と書き、その下の行に「令和○年 3月 ○○○○高等学校卒業」と書きます。

続いて、専門学校が最終学歴の場合です。このケースでは、
「令和○年 3月 ○○○○高等学校卒業」
「令和○年 4月 △△△△専門学校入学」
「令和○年 3月 △△△△専門学校卒業」
と、それぞれ行を変えて記入していきます。専門学校を複数卒業している場合は、最後に卒業した学校が最終学歴になります。

最後に、大卒の場合はそれぞれ行を変えて
「令和○年 3月 ○○○○高等学校卒業」
「令和○年 4月 ○○○○大学○○学部〇○学科入学」
「令和○年 3月 ○○○○大学○○学部○○学科卒業」
と記入しましょう。

書き方に気を付けなければいけないケース

履歴書を書く際、修士卒や留学した場合などは書き方にも特に気を付ける必要があります。

修士卒の場合

履歴書に最終学歴として大学院と書くのであれば、「修了」と記入します。このとき、「卒業」という言葉は使わないように気を付けましょう。

また、大学院を修了している場合は、「修士課程修了」と「博士課程修了」の2つの言葉を正しく使い分けることがポイントです。修士号を取得した上で修了したのであれば、履歴書には「修士課程修了」と記入します。もし博士号を取得しているなら、「博士課程修了」となります。この2点はしばしば混同されるため、記入の際には特に気を付けましょう。

留学した場合

海外の高校や大学に留学した場合も、履歴書を書くときには注意しましょう。一例として、大学在学中に海外留学したケースを紹介します。「令和○年 4月 ○○○○大学○○学部○○学科入学」と書き、行を変えて「令和○年 ○月 ○年○月までアメリカ △△△△大学△△学部に留学」などと記入します。そして、その下の行に「令和○年 3月 ○○○○大学○○学部○○学科卒業」と記入しましょう。

留学した場合、国名や大学名などは必ず正式名称で記入することがポイントです。業種によっては留学したことが大きなアピールポイントになることもあるので、履歴書には正しく記入しておきましょう。

最終学歴にならないケース

自分では「学歴だ」と思っていても、履歴書には最終学歴として記入できないケースもあります。ここからは、最終学歴にならないケースについて見ていきましょう。

中退の場合

難関校の試験に合格して入学した場合でも、中退したら最終学歴にはなりません。例えば、「高校卒業後、大学を中退した場合」の最終学歴は高卒になります。そのため、履歴書には「令和○年 ○月 ○○○○大学○○学部○○学科 中途退学」と書いた上で、退学の理由も簡単に記入しておきましょう。家庭の事情や経済的な事情などでやむを得ず退学した場合は、履歴書に記入しておいたほうが採用担当者にネガティブな印象を持たれにくくなります。

ほかに、「大学を中退し、専門学校に入学して卒業した場合」の最終学歴は専門学校卒となります。これを履歴書に書く際、「令和○年 ○月 ○○○○大学○○学部○○学科 中途退学」と書くのが一般的です。その上で、「令和○年 4月 △△△△専門学校入学」「令和○年 3月 △△△△専門学校卒業」と書いておくと、最終学歴が一目で分かります。

語学スクール、予備校は最終学歴にはならない

語学スクールや職業訓練校、予備校などに通った場合は最終学歴に含まれません。同じように、海外の語学学校などの場合も最終学歴にはならないと理解しておきましょう。

おわりに

履歴書を用意する際は、最終学歴の書き方には特に注意する必要があります。大学を中退したり留学したりした場合や、修士課程を修了しているときは学歴の書き方がやや複雑になるので、正しい書き方を理解しておくことが大切です。

また、自分では「学歴に含まれる」と思っていても、「実は最終学歴にはならなかった」というケースも実際にはあります。そのため、学歴を履歴書に書くときには、「最終学歴に含まれるかどうか」という点をしっかりと確認した上で記載していきましょう。

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