自動車整備士の退職理由の書き方と好印象な伝え方のポイント

就職・転職ノウハウ

転職をする際、必ず聞かれる退職理由。履歴書や職務経歴書にも「退職理由」は記載しなければいけません。履歴書や職務経歴書は採用担当者にアピールするための書類でもあるため、過去の退職理由を正直に書いて就職に不利に働いてしまわないかと不安になる方もいるかもしれません。

そこで本記事では、履歴書や職務経歴書に書くべき退職理由や、自己都合や会社都合といった理由別の正しい書き方、好印象な伝え方のポイントを詳しくご紹介します。
先に履歴書や職務経歴書の書き方やポイントについて知りたい方は、下記記事をご覧ください。

自動車整備士の履歴書ガイド!学歴・職歴の正しい書き方 - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
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自動車整備士の職務経歴書の書き方とポイント - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
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職歴欄の退職理由の書き方

「退職」と「退社」という2つの言葉は良く似ているため、どちらを使っても同じだと考える方も多いでしょう。ここでは「退職」と「退社」のどちらを使用するべきかをご紹介します。

履歴書・職務経歴書では「退社」「退職」どちらが正しい?

どちらも「会社を辞める」という意味があるので、どちらを利用しても間違いではありません。しかし、履歴書や職務経歴書に記載する際には「退職」を使うのが好ましいとされています。退社には「1日の業務を終えて会社を出ること、帰宅すること」という意味が含まれるのが理由です。

一方、退職には「会社を辞めること」という1つの意味しかないため、意味を間違われる心配がありません。記載する際には、意味の混同を防ぐために「退職」と書くようにしましょう。ただし、パートやアルバイトの履歴書であれば「退社」や「勤務終了」などと記載しても特に問題視されることはありません。

退職理由の3種類

基本的に、履歴書や職務経歴書は自分の経験やスキルをアピールする書類のため、退職理由は詳細に記載しなくても良いとされています。しかし、退職理由は転職活動の面接で必ず聞かれるため、履歴書や職務経歴書作成の段階で整理しておく必要があります。

自己都合の場合は「一身上の都合」

以下に記載している自身の都合で会社を辞めた場合は、「一身上の都合により退職」と記載します。どれも正直に書くとネガティブな印象を与えてしまうので、詳しくは記載せずに「一身上の都合により」の定型文で終わらせるのがおすすめです。

  • 給料が低かった
  • 人間関係がうまくいかなかった
  • 勤務時間が長すぎた
  • 評価や人事制度に不満があった
  • 福利厚生に不満があった

ただし自己都合でも、以下のように致し方ない理由やポジティブな印象を与えられる理由があった場合は、そのまま記載したほうが良いでしょう。

  • 病気療養のため
  • 結婚・家庭事情のため
  • 出産・育児のため
  • 家族の介護のため
  • キャリアアップのため

会社都合の場合は「会社都合」

自分の希望ではなく、会社の都合で退職した場合は「会社都合により退職」と記載します。会社都合の理由として以下が挙げられます。

  • リストラ
  • 会社の倒産
  • 解雇された
  • 会社で「大量離職」が起こった

ただし、懲戒解雇された場合や退職勧告を受けた後に自分で離職願を提出した場合は会社都合になりません。

逆に、自分で離職願を出した場合でも、以下のケースなどでは会社都合と認められます。会社都合に当てはまるかどうかは、ハローワークで確認してみると良いでしょう。

  • 行政から改善勧告があったにも関わらず、残業時間が多い
  • 給料を今までの85%未満に減らされた
  • 給料の支払いが遅れたり、支払われなかったりした
  • 事業所が移転した
  • 仕事内容が大幅に変化した
  • パワハラ・セクハラ

会社都合であれば自分の都合で退職したわけではないので、ネガティブな印象を与えることはありません。しかし、自己都合で退職したにも関わらず、会社都合と記載すると経歴詐称になってしまうので注意が必要です。

期間があらかじめ定まっていた場合は「契約期間満了につき」

派遣社員や契約社員、期間社員や臨時社員など、あらかじめ契約期間が定められていた場合は「契約期間満了につき退職」と記載します。もし契約期間更新の話を断っていたとしても、契約期間満了日まで働いていた場合は「契約期間満了につき」と記載して構いません。満了日まで働いていた事実は、採用担当者にポジティブな印象を与えることができるでしょう。

逆に、契約期間満了日以前に退職した場合は「一身上の都合により」と記載します。

在職中の場合の書き方

職してから就職活動をおこなうのではなく、在職中に転職活動をおこなう人も多くいます。ここでは、在職中に転職活動をおこなっている場合の書き方をご紹介します。

学歴・職歴欄の書き方

在職中の場合、学歴・職歴欄には「在職中」か「現在に至る」と記載します。また、退職予定日が決まっている場合は「○月○日 退職予定」と記入します。

採用担当者は、指定された期日までに決まった人数の採用を考えているケースがほとんどです。退職予定日によっては「採用計画と合わない=採用見送り」となる可能性もあるので、記載を忘れないようにしましょう。

退職予定日が決まっていない場合

退職予定日は決まっていない場合は、記載する必要はありません。しかし、採用計画があるので面接中に「いつ頃退職できそうか」「いつからこの会社で働けるか」と聞かれます。大まかな時期で良いので、いつ頃退職できるかは考えておきましょう。

退職理由が上手く伝わるポイント

退職理由を上手く伝えるためには、転職で叶えたい希望をアピールすることが大事です。前職の不満をそのまま伝えるとマイナスな印象を与えてしまうため、以下のポイントを踏まえて作成しましょう。

これまでの経験を伝える

自動車整備士の経験年数、前職の業務や自身の持つ知識・スキルなどを伝えます。これまでの経験・スキルを、転職後にどのように活かして企業に貢献できるのかをアピールしましょう。

自動車整備士の転職活動で役立つ自己PRの書き方やポイント・志望動機との違い - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
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転職を考える理由を伝える

退職理由は、前職(現職)を退職・転職しようと考えた理由を聞くための項目です。

「今後どのようなキャリアプランがあり、それを実現したい」という観点で転職理由を伝えるのがポイントです。

「高度な技術を身につけたい」「違う車種の整備を経験したい」など転職後に叶えたい希望を伝えましょう。

ネガティブな理由はポジティブに変換

「人間関係が上手くいかなかった」「残業が多い」などの理由で退職する場合もあるでしょう。しかし、ネガティブなことを退職理由として伝えるとマイナスな印象を持たれてしまいます。そのため、「チームワークを大切にしている職場で働きたい」「効率的に仕事をしてさらにスキルを磨きたい」のように、退職理由をポジティブな印象に変換することが好ましいです。

応募先の企業を選んだ理由を伝える

採用担当者は「なぜこの企業を選んだのか」を知りたいと思っています。前職(現職)では叶わなかったが、応募先の企業なら叶えることができる項目を整理して、転職後にどんな業務を担当したいか、どのような貢献ができるかを伝えましょう。

自動車整備士の志望動機の書き方ガイド!作成時のポイントや注意点について - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
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パターン別!整備士の退職理由の書き方

ここまで解説したポイントを踏まえて、採用担当者に好印象を与えることができる退職理由の例文を4パターンご紹介します。

新しい仕事にチャレンジしたい場合

前職では中古車販売店で働いておりました。幅広い車種の整備業務に携わる中で、より高度な技術を身につけたいと感じて転職を決意しました。前職で身につけた自動車整備スキルを活かしつつ、次世代自動車も扱っている御社で最先端の技術を学び、自動車整備士としてスキルを高めていきたいと思っています。

人間関係に悩んでいた場合

整備業務は、個々のスキルアップを目指すためにもチームワークが大切だと感じております。前職ではチームワークより個々のやり方・スキルを重視する社風であったため、スタッフメンバーと協力しながらスキルアップを目指して働くことを実現するために、転職を決意しました。

御社では協調性を社風として掲げており、チームワークを大切にしているスタッフが多いことを知り、興味を持ちました。

給料と業務内容が伴っていない場合

現在、小規模の会社で自動車整備士として5年間働いてきましたが、実績、評価制度がなく、キャリアが短いことを理由に昇進が見込めない状況です。今後のキャリアプランを考えて、さらに新しいことへ挑戦するためにも貢献度や実績をしっかりと評価する企業で、モチベーションを高く働きたいと強く思い、転職を決めました。

営業やフロントではなく整備の仕事をしていた場合

これまで2年間、フロントとしてお客様の対応を担当していました。しかし、自動車整備や販売に関する知識を学んでいく中で、整備士として携わりたいと感じるようになりました。お客様と接することで知るリアルな悩みや困り事などを今後に役立てるためにも、研修体制が整っている御社でしっかりと技術を身につけ、スキルアップしていきたいと考えています。

おわりに

ネガティブになりがちな退職理由ですが、履歴書や職務経歴書に書くときには自身のアピールに繋げることが重要です。

基本的に詳しく書く必要はありませんが、ポジティブな印象を与えられる理由や採用担当者の不安や疑問を解消する必要がある場合は、記載したほうが良いこともあります。記事内でご紹介したポイントに気をつけて、より良い履歴書・職務経歴書にしていきましょう。

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