自動車整備士の転職活動で役立つ自己PRの書き方やポイント・志望動機との違い

就職・転職ノウハウ

履歴書に記載する自己PR欄は、企業側が書類選考をする上で重要な判断材料の1つです。応募の際は回答のポイントを押さえて記入し、良い結果につなげたいものです。

今回は、自動車整備士の転職活動を成功に導く自己PRの書き方を解説します。混乱する方も多い「志望動機」との明確な違いも説明しますので、ぜひ参考にしてください。

自動車整備士の志望動機の書き方ガイド!作成時のポイントや注意点について - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
就職・転職活動で、求職者の方が応募先に必ず伝えることが「自己PR」と「志望動機」の2つです。これらは応募者の第一印象に直結するため、正直に伝えつつも好印象を持ってもらえる内容とすることが大切です。この記事では、整備士の就職・転職時の自己PRと志望動機を作成する際のポイントをご紹介します。
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自己PRの目的

企業・応募者両方の視点から、自己PRの目的を説明します。この視点を理解すれば、何を書けば良いのか把握できるはずです。

企業と応募者の目的

企業には、採用の際に求める人物像があり、自己PRで求める人物像と応募者のマッチング状況をチェックします。一方、応募者にとって自己PRは募集されている人材に自分が近いことをプレゼンテーションできる場です。

同じ「自己」という言葉が付いていますが、「自己紹介」は、自分はどのような人物かをシンプルに伝えるもの。その目的は大きく違いますので、正しく使い分けましょう。

企業は自己PRで応募者の何を知りたいのか

企業は、自己PRで経験・スキル・人間性に関して、応募者がどの程度求める人物像に近いかを確認します。確認のために必要な情報は、前職での経験・スキルに加え、仕事に対するモチベーション、入社後にどのように貢献できるか、志望動機などです。

また、自己PR以外にも、志望動機などほかの記入内容を通し、応募者の自己分析能力や整理してまとめるスキル、書類作成能力やプレゼンテーションスキルも判断材料としてチェックしている場合があります。

整備士の自己PR作成のポイント

整備士の自己PRは事前準備が大事です。ここでは、自身の人柄や強みを分かりやすく伝えられるよう、作成前にすべきポイントを見ていきましょう。

自身のキャリアの棚卸しを行う

経験した仕事の内容を古い順からすべて書き出し、経験・スキル・資格・実績を洗い出します。細かいことでも思い出す限りリストアップしてみましょう。

リストアップを終えたら、自分が今まで仕事に対してどのように取り組んできたか、自分の強みは何かアピールポイントを整理しましょう。その中で、自分のこれまでのキャリアが応募先企業でどのように役立つかを考えます。

応募先企業が求める人物像を調べる

キャリアの棚卸しの次に、応募先の企業がどのような人材を求めているか調べましょう。

求人情報の「募集職種」「仕事内容」「求める人物像」などからニーズを把握し、応募先企業の求める人物像と自身のアピールポイントとの接点を見つけます。この接点を自分の強みとしてまとめることが大切です。

アピールポイント・応募先企業との関連性・志望動機の3点をまとめる

1つしかアピールポイントを用意してないと、それが応募先の求める人物像とマッチせず困る場合もあります。傾向の違うものを複数準備しておいたほうが安心です。

自分がどのような経験やスキルを持ち、企業側にどのような貢献ができるか、転職によって叶えられる希望はなにか、の3点をまとめましょう。

整備士の自己PRの書き方と例文

自己PRの重要ポイントは理解できても、具体的に何をどう書けばいいのか思いつかないという方もいらっしゃるでしょう。ここからは整備士の自己PRの書き方と例文をご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

自己PRの書き方

最も伝えたい強みを冒頭に書きます。次に、その強みの根拠となる具体的なエピソードを追加し、それにまつわる成果もあると良いでしょう。さらに、その強みが応募先でどう活かせるかも記入してください。

自己PRを書くときのポイントとして、強調して伝えたい内容を明確にするため、最初に要点を箇条書きしておくのがおすすめです。文字量の目安は履歴書の記入欄の7~8割で、1テーマにつき長くても3行程に抑えてください。誤字脱字をしないよう、最後に必ず見直ししましょう。

自動車整備士の履歴書ガイド!学歴・職歴の正しい書き方 - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
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タイプ別!整備士の自己PR例

ここでは、タイプ別の整備士の事故PR例文を紹介します。

整備士経験のある場合

私は整備士として5年間勤め、点検整備から分解整備まで一通りの業務を経験してきました。国産車から最新技術車まで車に関する知識量には誰にも負けない自信があり、職場でも同僚や後輩から車に関する相談・指導を求められることが多いです。これまで身につけた経験やスキルを最大限に活かしつつ、よりいっそう整備士としてのスキルアップを目指しています。

整備士未経験の場合(有資格)

私は日々進化する自動車業界に強く興味を持ち、前職で働きながら3級整備士の資格を取得しました。車に関する知識はもちろん、最新の技術情報について常に情報収集しています。整備士としての経験はありませんが、取り扱っている車種が幅広い貴社で経験を積み、将来的には1級整備士を目指したいと考えています。

整備士未経験の場合(無資格)

私は昔から大の車好きということもあり、多少の故障であれば自分で修理をしていました。手先が器用と言われることが多く、細かい作業のスピード感には自信があります。現在は資格取得に向けた勉強に取り組んでいます。未経験からでもプロとして活躍できる整備士になれるよう、向上心を持って知識とスキルを磨いていきたいです。

自己PRと志望動機の違い

自己PRは志望動機と混同されがちです。違いと書き分けのコツを説明しておきますので、内容が重複しないようにしましょう。

  • 自己PR

「経験を通じて得た仕事へのこだわり・強みと成果」を伝える項目

  • 志望動機

「応募先を選んだ理由と入社後に実現したいこと」を伝える項目

自己PRは「今までの経験からアピールしたいこと」、志望動機は「入社したい理由と将来的希望」と意識して書き分けましょう。また、この2つの役割は異なりますが、応募者は同じです。内容が矛盾しないよう一貫性を持たせることが大切です。

志望動機の書き方についてはこちら

自動車整備士の志望動機の書き方ガイド!作成時のポイントや注意点について - 自動車整備士の転職・求人情報ならメカニッ求 コラム
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整備士の自己PRで気を付けたいNGな表記・表現

自己PRを作成したら、NG箇所がないかチェックしましょう。

長所だけで終わらない

どれだけ優秀な人材でも、何かしら長所と短所がある場合がほとんどでしょう。長所はもちろん、短所も「気が短いので仕事のスピードが速い」など、強みに着目して記載するのがおすすめです。自己分析力や正直さが良い印象につながりやすくなります。

志望動機と同じにならないようにする

「志望動機との違い」の項を参考に、「経験からのアピール」と「志望理由と将来の希望」という違いを意識して書き分けてください。

文字の量を意識する

伝えたいことは、ボリュームがあれば伝わるものではありません。多くの履歴書に目を通す採用担当者の負担にならないよう、興味を持ってスッと読める程度の量にしましょう。改行と句読点(、と。)をうまく使い、箇条書きや●■などの記号も利用して「読みやすさ」を意識して作成してください。

抽象的な表現はしない

その場を知らない方に抽象的な表現は通じにくいものです。文字だけで伝わるよう、根拠となるエピソードを添え、できるだけ具体的に書きます。また、一般論すぎて個性を感じられない内容も印象に残りにくいので、避けたほうがよいでしょう。

応募先企業のニーズと的外れな内容は避ける

採用側が知りたいのは、入社後どのように貢献してくれるかという点である場合がほとんどです。他の企業では評価されるような経験やスキルでも、応募先の人材ニーズに合っていなければ外してください。あくまでも応募先企業の求める人材に合わせた内容にしましょう。

おわりに

自己PRは、採用を左右する可能性がある項目です。自分の性格・キャリアを見つめ直し、応募先企業の人材ニーズに合わせてポイントを絞って書きましょう。自己PRをうまく伝え、企業側に「活躍してくれそう」とイメージしてもらうことが大切です。

採用担当者に好印象を残すためにも、具体的なエピソードなどPRの根拠を添えるようにしましょう。

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